ホーム > Fan×Fun KASHIWA > ブログ「にじいろ通信」 > にじいろ通信Vol.11「お餅の窒息事故にご注意を」
更新日2019年1月22日
Fan Fun KASHIWA
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あけましておめでとうございます。市民の皆様に謹んで新年のお慶びを申し上げます。
さて、昨年を振り返ってみると、大阪なおみ選手が日本人初の全米オープン優勝、平成の歌姫こと安室奈美恵さんの引退、カーリング女子日本代表の「そだね~」が流行語大賞に選ばれたりと、日本中で多くの女性の活躍が目立った1年でしたね。柏市消防局でも昨年にじいろ救命女子が発足し、女性の活躍推進に向け記念すべき1年となりました。
本年もにじいろ救命女子は皆様にブログを通じて、女性目線で消防の情報をお届けいたします。
記念すべき新年初のブログは旭町署西原分署の中村が、この時期特有の事故についてお話したいと思います。
お正月といえば、お雑煮ですよね。地域によって様々な味付けや具材などで味わえるお正月気分を盛り上げてくれる一品です。そう。今日のブログの主役はこのお餅!美味しく召し上がって頂くために注意してほしいことがあります。
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お餅は口や喉の温度によって餅自体の温度が下がると硬さが増し、くっつきやすくなります。
特に高齢者はそしゃく力や飲み込む力が低下し、唾液の分泌も少なくなるため、食べたものをしっかり噛んでスムーズに飲み込むことが難しくなり、窒息事故が起こりやすく、注意が必要です。
昨年の年末年始では、柏市内でも4人の方が救急搬送されており、すべて男性で、年齢は70歳代から80歳代の方でした。
お餅の特徴や高齢者の特徴を踏まえ、以下の点に注意してお餅による窒息事故を防ぎましょう。
もし窒息事故が起きた場合、窒息した人はチョークサインがみられます。
左の写真のように、喉に手を当てて呼吸ができなくなったことを示す動作でチョークサインと言います。これは世界共通のサインとされています。こうした動きがみられたり、急に顔色が悪くなったりします。窒息が疑われた場合には、119番へ通報し、速やかに応急手当を行ってください。
この応急手当は反応がある場合に行います。
咳をすることが可能であれば、できるだけ咳を続けさせます。異物を除去する方法として、咳をすることが最も効果的です。
妊婦や乳児では、腹部突き上げ法は行いません。
妊婦や乳児では、腹部突き上げ法は行いません。背部叩打法のみ行います。
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患者の後ろから、手のひらの基部で、左右の肩甲骨の中間あたりを力強く叩きます。異物除去は可能であれば、腹部突き上げ法を優先し、一方で効果がなければ、もう一方を試みます。異物が取れるか、意識がなくなるまで続けます。
もし異物除去中に反応がなくなった場合は、直ちに心肺蘇生法を実施してください。
心肺蘇生法の手順はこちらへ。
そうだ。救命講習を受けよう!と、思った方はこちらへ。
あれ?救命講習ってどう申し込むんだっけ?と、お忘れの方はこちらへ。
安全にお餅を召し上がっていただくためにも、今回のブログを通じて、窒息事故を未然に防いでいただければと思います。それではまた「にじいろ通信」でお会いしましょう。次回のブログは2月に更新予定です。お楽しみに。
情報発信元:消防局救急課
所在地 柏市松葉町7丁目16番7(柏市消防局2階)
電話番号 04-7133-0118 | ファクス 04-7133-0167
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