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更新日2019年11月1日
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みなさん、こんにちは!西部消防署の内倉です。
今回11月のにじいろ通信では、9月15日につくばエクスプレス柏たなか駅で行われた多数傷病者事故対応訓練についてお話しします!!
多数傷病者対応訓練とは、テロや通り魔事件など多くの人が巻き込まれるような災害時に効率よく、なおかつ迅速に様々な機関が連携し対応できるようにするための訓練です。
今年度はラグビーワールドカップ2019、次年度には2020東京オリンピック、パラリンピックが開催されるなど国際的な大規模の催しが多く実施されることから近隣市の消防や警察、市役所など関係機関との連携について再度確認をし、いつ災害が起きても迅速に対応できるようにしています。
前日までは雨が降っていましたが、当日はよく晴れた天候の中実施することができました!!
今回の訓練は西部消防署が主となり計画し、柏警察署、柏市役所、つくばエクスプレス、東武バスイースト、慈恵医大柏病院、柏たなか病院、柏看護専門学校、千葉市消防局、松戸市消防局、野田市消防本部、流山市消防本部、我孫子市消防本部、柏市消防団の13機関のご協力及び連携のもと行いました。
「TX柏たなか駅改札付近及び東口ロータリーで通り魔事件が発生、犯人は現在も刃物を持って暴れている。」
というのが、想定内容で行われました。
犯人がTX柏たなか駅改札付近で通行人を刺した後、東口ロータリーへ降りてきてさらに通行人を刺していきます。
その後バス停で停車中だった東武バスに犯人が乗車し、バスの乗客をも刺されていきました。
その後TX社員及び東武バスの通報により柏警察が出動し、犯人確保が実施されました。
救急隊や消火隊、救助隊が到着し、刺された方(傷病者)にトリアージを実施します。
トリアージとは、多数の傷病者が同時に発生した場合トリアージタッグを使用し、重傷度や緊急度を判断したのち、「傷病者の振り分け」を行うことです。救える命を少しでも多く救うため、より効果的な治療や搬送の優先順位を決定するものです。
トリアージが実施されトリアージタッグのついた傷病者は、救護所へ運ばれます。救護所は緊急群と準緊急群に分けられます。緊急度の高い傷病者は、赤い看板のあるエアテント内の緊急群エリアに搬送され、いち早く処置が行われ、優先的に病院に搬送されます。準緊急群は黄色のシートの救護所に搬送されます。
トリアージは一度ではなく何度も繰り返し行われます。繰り返し行うことで、精度を高め、災害により生命の危険がある負傷者の中で、助けることができる負傷者を見逃すことがないようにすることを目的としています。そして、命に危険が及びそうな傷病者から病院に搬送されていきます。
慈恵医大柏病院からはDMATチームが派遣されました。DMATとは、医師、看護師、事務員による災害派遣医療チームです。高度な処置を現場にて実施することができ、救護所内を管理している救急隊との間で負傷者の情報の共有が行われ、DMAT医師が管理者、救命士は補助者となり、連携しながら救護所の傷病者の管理を実施します。
今回の訓練では、千葉市消防局のヘリコプターによる搬送も行われました。ヘリコプターによる搬送で、重症患者を速やかに治療ができる遠方の病院へ搬送することが出来ます。
柏市消防局では、1年に1度このような大規模な訓練を実施しています。
消防のみならず、様々な関係機関と訓練を行うことで、どのような時でも連携をしながら対応できるようにしています。毎年、違う想定で実施しているので、来年はどのような訓練になるのでしょうか?
今回の訓練では、たくさんの方が見学されていました。柏市消防局では訓練の他様々なイベントも行っていますので、防災意識向上を図るためにもぜひ参加や見学に来てください!!
次回のにじいろ通信は12月になります。次回のブログもお楽しみに!!
情報発信元:消防局救急課 にじいろ救命女子
所在地 柏市松葉町7丁目16番7(柏市消防局2階)
電話番号 04-7133-0118 | ファクス 04-7133-0167
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