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更新日2020年11月4日

 

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にじいろ通信Vol.33「豪雨災害について学ぼう」

みなさんこんにちは、旭町消防署の椎名です。

旭町署玄関(JPG:21KB)

まずは、私が在籍している旭町消防署を紹介させてください。

旭町消防署は千葉県柏市篠籠田944-1、柏駅から歩いて30分ほどの場所にあります。

旭町消防署の職員は42名、男性が多く女性は私一人で勤務しています。

署長、副署長をはじめ全職員日々訓練、災害出動や各種届出業務にあたっています。

日中は旭町署の近くの幼稚園や保育園の先生や園児さんが車両の見学に来てくれています。

柏駅、南柏駅を管轄する署なので出動が多いですが、お困りの際はいつでも声をかけてください。

それでは、本日の本題に入りますね。

「最近、雨や風がすごいな。」「暑かったり寒かったり気温差が大きく体調を崩しがちだな」とお思いの方。

近年の気候変動に伴い豪雨災害のリスクが高まっています。

ご家庭でも大雨による床下・床上浸水の被害を受けた方もいらっしゃると思います。

そこで、今回のテーマは『豪雨災害』です。

雨を知る

政府の報告によれば、温室効果ガスの排出量が21世紀末に向けて、世界の平均気温は上昇し、気候変動の影響リスクが高くなると予想されています。

国内においては、日降水量100mm以上、200mm以上の日数は1901から2017年において増加している一方で、日降水量1.0mm以上の日数は減少しています。今後も比較的高水準の温室効果ガスの排出が続いた場合、短時間で大雨の降る頻度がすべての地域で増加すると予想されています。

最近の水害・土砂災害でいえば、2014年広島土砂災害、2015年関東・東北豪雨、2016年大型台風、2017年九州北部豪雨です。あげた4つの災害は比較的被害が大きかったものです。

雨のイラスト

雨で注意しなければいけないことは、「台風による大雨」です。台風を取り巻く雲により、広い範囲で大雨となります。台風の動きが遅い場合は、長い時間大雨となり大きな被害をもたらします。

集中豪雨が起きると、川の水かさが急に増えたり、氾濫します。床下・床上浸水が起こったり、道路が冠水します。

少しでも被害を防ぐため、大雨が降る前に家の外、中でできる対策をご紹介します。

家の外では

  • 側溝や排水溝の掃除をして水はけを良くしておく
  • 物干し台は倒し、物干し竿は地面に置く
  • 風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中へ入れる
  • 家の中では
  • 窓はすべて施錠する、雨戸がある窓は雨戸をしめる
  • 雨戸がない窓は飛散防止フィルムを貼ったり、窓の周囲をテープで目張りする

上記のことは、必ず大雨が降る前や台風が来る前にやるようにしてください!

詳細は集中豪雨!台風!正しい知識があなたと家族の命を守る!をご覧ください。

危険を知る

ハザードマップはご存じですか?ハザードマップとは、水害・土砂災害等の自然災害による被害を予測し、その被害範囲を地図として表したものです。災害の発生が予測される範囲や被害程度、さらには避難経路、避難場所などの情報が地図上に示されています。ただ、ハザードマップで指名されていない場所で被害が生じたり、ハザードマップの情報より規模の大きな現象が生じたりする場合もありますので、注意してください。

柏市では、市民の皆様が安全で確実な避難行動が取れるよう、減災対策の取組として「柏市web版防災・ハザードマップ」の運用を行っています。とても便利なので、参考に見てみてください!

詳細は柏市web版防災・ハザードマップをご覧ください。

本を読むイラスト

避難を知る

避難勧告が発令されたら速やかに避難行動をとる必要があります。なお、突発的な災害では避難勧告等の発令が間に合わないこともあります。避難勧告等が発令されていなくても、危険を感じたら避難行動をとってください。

大切なのは「自分で判断すること」です。

避難の場合は、柏市が指定している指定緊急避難場所へ行きます。

しかし、指定緊急避難場所等まで移動ができない場合には、近隣の安全な場所へ行きます。

指定緊急避難場所に限らず、ハザードによる人的被害のおそれがない場所(親族宅、友人宅)であれば自らの判断でその場へ避難すること、近隣の安全な建物(マンション等)に緊急的に退避することです。

外出すら危険な場合は、自宅内の上層階へ行きます。

防災頭巾をかぶって逃げるイラスト

備えを知る

リュックのイラスト

いつ起こるかわからない災害への備え・準備は普段から大事になります。

自分にとってないと困るものは、普段から少し多めに買うようにしておきましょう。大雨が近づいてきたら、貴重品と併せて持ち出せるようにしておきましょう。

また、普段から家族・親族間で火災時の安否確認方法や集合場所等を確認しておきましょう。

地域の協力(共助)も大切です。災害による被害を減らすためには、普段から地域のつながりが大切です。

詳細は地震に関する知識(防災備蓄倉庫・貯水装置編)をご覧ください。

おわりに

災害への備えは普段からやらなければいけないことですが、実際にはその時にならなければピンとこないと思います。

しかし、近年の気候変動による異常気象をみるといつ自分が被災するかわかりません。

実際、他県・他市等で被害を受けた方がたくさんいらっしゃいます。もしかすると、これを読んでいるみなさんの親戚や友人も災害の経験者かもしれません。柏市消防局は市民の安全を第一に考え、消防車・救急車で出動します。しかし、大規模な災害や、多発的広範囲で災害が起きればみなさんの力・経験・知識も必要です。自助・共助にお任せすることも十分にありえます。他人事とは思わず、これを機に考えて行動してみてください!

一人暮らしの方は災害が起きた時、家にいるとは限らないので大切なものはジップロック等に入れておいておくといいですね。

近くにご家族や一緒に住まわれている人がいる方は、家族の迎え、避難の仕方を考えておく必要がありますね。

どうか災害が起こる前に、みなさんの意識が変わりますよう。

私たちは、市民の生命・身体及び財産を守るため、出動し活動します。

これからもどうぞよろしくお願い致します!

家族で話し合うイラスト(JPG:34KB)

次回のにじいろ通信もお楽しみに。

情報発信元:消防局救急課 にじいろ救命女子

所在地 柏市松葉町7丁目16番7(柏市消防局2階)
電話番号 04-7133-0118 | ファクス 04-7133-0167
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執筆者:にじいろ救命女子

柏市消防局の女性職員による消防局紹介記事です。