ホーム > Fan×Fun KASHIWA > ブログ「にじいろ通信」 > にじいろ通信vol.37「柏市の救急車をご紹介!」
更新日2021年3月3日
Fan Fun KASHIWA
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こんにちは、逆井分署の深沢です。
暖かい日があったり、冷え込む日があったりと体調管理が難しい日が続いていますが、いかがお過ごしでしょうか。
2度目に発出された緊急事態宣言が延長され、柏市消防局でもさまざまなイベントや大規模な訓練が中止となりました。
こんなコロナ禍ですが、みなさんに少しでも楽しんでいただけるよう、3月のにじいろ通信では「柏市の救急車」について紹介をしていきたいと思います!
柏市では各署分署に全部で15台の救急車が配置されており、24時間体制で12台が運用されています。
では,その他の3台は?というと・・・
に使われています!!
こんなにたくさんの資器材が載っており、ほかにもイスの下や、引き出しの中にも資器材が入っています。その種類はなんと100種類以上!
すべてを紹介しきれないので、今回は主に使われている資器材をご紹介。
患者さんの脈拍数や血圧を測定したり、心電図波形を見ることができます。
患者さんを乗せるベッドです。写真のように、その方の病状に合わせて椅子のようにしたり、頭を上げたり、足を上げたりできるようになっています。
心電図波形を確認することができます。心臓がとまってしまった人に対しては、電気ショックを与える機械です。
バックボードは交通事故などでケガをした方の脊椎の動きを制限したい時などに使います。写真のように専用のベルトとストラップで全身を固定します。
スクープストレッチャーは2つに割れ、左右からすくい上げられるような構造になっているので、腰や足の付け根が骨折してしまっている人に、あまり痛みを加えず搬送することができます。
そして、忘れちゃいけないこの子!
救急車によって、ぬいぐるみの種類が違うんです。私が今乗っている救急車にはくまのプーさんが乗っています。
なぜ、ぬいぐるみが乗っているかというと、子どもにとって救急車は怖い存在であったり、知らない大人に囲まれて不安を感じてしまうことがあるため、ぬいぐるみを見せて場を和ませています。
新型コロナウイルスが猛威をふるっている中、患者さんと救急隊員の感染を防ぐため、救急車に新たな資器材が積載されたので、ご紹介。
この写真の真ん中にある装置。
とてもコンパクトなこちら。
オゾンガスを発生させることによって、浮遊菌と付着菌を分解・除染してくれるすごい装置なんです。
オゾンガスは結核、インフルエンザ、その他の菌やウイルスなどからの感染リスクを軽減することができます。
オゾンガスの濃度は、0.1ppmの一定濃度で制御されるようになっていて、この濃度はオゾンガスの独特な匂いが鼻につきますが、人体には影響がない数値となっています。
今までは逆井分署、西原分署、沼南消防署の3台の救急車にしか搭載されていませんでしたが、新型コロナウイルス感染症対応として、柏市の救急車15台すべてに積載しました。
材質はポリエチレンフィルムでできており、透明なので隔離されていても患者さんに与える不安感は少なくなっています。
アイソレーションフード自体には換気装置等はついていませんが、最長2時間程度までは酸欠状態に陥ることなく、搬送することが可能です。また、フード内の気圧は、外の気圧と差がないため、内部の汚染された可能性のある空気はほとんど外部へは漏れ出さないようになっています。
傷病者室間仕切りは運転席と後部の患者さんがいる空間との間に仕切りを作り、救急車内で清潔区域を設けることができ、また、隊員の感染を防ぐことができます。
アイソレーションフードと傷病者間仕切りは、現在ある救急車には搭載されていませんが、新しく配備される救急車に搭載予定です。搭載されましたらまた、ご紹介します!
養生シートを活動の妨げとならないように丸めて救急車の天井に貼っています。
このように、必要に応じてシートを降ろして活動しています。
どんなタイミングで救急車って新しくなるんだろう?と疑問に思われている方もいらっしゃると思います。恥ずかしながら、私もこのブログを書くまで知りませんでした。
救急車は老朽化による故障の防止や適切な救急サービスの確保のために、経過年数や走行距離を決めて、新しい車両へと更新されるようになっています。
例えば、私が乗っている逆井救急車。
平成20年に購入され,10年で約20万kmを走行した後、平成30年に現在の救急車へ更新されました!自家用車の走行距離の目安は「1年に1万km」と言われているので、それに比べると逆井救急車はその倍以上の距離を走っていたことになります。
柏市の救急車に興味を持っていただけたでしょうか。
柏市消防局では、市民のみなさんに適切な救急医療を提供できるように取り組んでいます。今後も限りある救急車の利用にご理解とご協力をよろしくお願いします。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
にじいろ救命女子は、本日で発足4年目を迎えます。
女性ならではの視点で、みなさんの安心の架け橋となるよう活動してきました。
今後も引き続き、皆さんにとってホームページでの役立つ情報発信や、育児講座等での応急手当普及活動を通じて安心をお届けしていけたらと思っていますので、よろしくお願いします。
次回のブログもお楽しみに。
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