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更新日2021年10月5日

 

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にじいろ通信vol.44「地上40メートルの世界!」

お久しぶりです!

東部消防署の石井です。

Vol.30では『ママ消防士の1日』を紹介させていただきました。

当時1歳だった息子も、もうすぐ3歳を迎えようとしていますが、日々の忙しさはさらに加速しています!

そんな息子は働く車が大好きで、ある休日、勤務先の東部消防署にお邪魔してきました!

子供のお気に入りは「はしご車」!

たくさんの消防車両が並んでいるなかで、息子が一番目を輝かせていたのは「はしご車」でした!

やっぱり、大きくて迫力のあるはしご車は魅力的なようで、シャイな息子が「もっと見てる!」と言うので私も驚きでした(笑)

そんな、子供たちに大人気の「はしご車」ですが、皆さんが目にする機会はなかなかありませんよね。

そこで今回は、子供にも教えたい!『はしご車のマメ知識』と

『地上40メートルからの眺め』をお見せします!

最後に、実際にはしご車に会える『イベントの紹介』もしていきます!

はしご車のマメ知識

「はしご車」といえば、その名の通りはしごが取り付けられた車両で、主に高所での消防活動を行うために製作された車両です。

火災などで、ビルやマンションの高層階に取り残された人の救出や、高所からの放水活動などを行います!

はしご車のイラスト

日本のはしご車

1903年にドイツから輸入されたのが、日本で最初のはしご車です!

当時、はしごの長さは18メートルで、現在のような金属製ではなく木製で作られていました。

また、移動は馬車のように2の馬がひき、はしごを伸ばすのは機械ではなく、人力や馬の力だったそうです。

今では想像できません…!

その後、時代とともに日本の建物も高層化していき、それに合わせて、より長いはしごが求められるようになります。

そして、1938年には10まで対応できる機械式33メートル級はしご車が誕生しました!

ちなみに、現在の『日本一長いはしご車』は金沢市、岡崎市、徳島市などに配備されている、54メートル級のはしご車だそうです!!

柏市のはしご車を紹介

柏市消防局には、全部で4台のはしご車が配備されています!

消防署 級別
西部消防署

30メートル級(地上高35メートル)

先端屈折式はしご車

東部消防署

38メートル級(地上高40メートル)

はしご車

旭町消防署

15メートル級(地上高15メートル)

はしご車

沼南消防署

24メートル級(地上高27メートル)

先端屈折型はしご車

柏市役所「消防局」ホームページ参照)

はしごの長さや車両の大きさはそれぞれ異なり、その消防署が管轄する地域に合わせたはしご車が配備されています。

東部消防署は柏駅前を管轄しているので、DayOneタワーや、ザ・柏タワーなどの高層建物にも対応するため、市内最大の38メートル級はしご車が配備されています!

平成31年1月には、ザ・柏タワーで、はしご車を使った救助訓練も行われました。

訓練の様子下から

柏タワーでの訓練の様子2

訓練の様子ベランダから

訓練の様子救助隊

住民の方々にもご協力いただき、大変有意義な訓練となりました!

地上40メートルからの眺め

東部消防署では、日頃から実際にはしごを伸ばして、救出訓練や放水訓練を行っています。

今回、私も訓練に参加させていただき、はしごの先端にある「バスケット」という部分に乗ることができたので、地上40メートルから見た景色を皆さんにもお届けしたいと思います!

バスケット

今回はしごを操縦するのは、消火隊の栗原隊員!

操縦席

バスケットの中からでも、操縦や放水の操作が可能です!

バスケット内の操作盤

お互いに無線交信をしながら、はしごがぐんぐん上がっていきます!

伸梯中

あっという間に40メートル到達!!

40メートルからの眺め

はしごを伸ばし始めてから、約90秒で全伸長しました!

皆さんは、高いところはお好きですか?

はしごの先端から見る地上40メートルの高さには、さすがに足がすくみます…

40メートルからの眺めその3

でも、顔を上げれば柏駅前まで眺めることができ、とても良い眺めでした。

天気が良ければ、スカイツリーも見ることができます!

40メートルから見えるスカイツリー

隊員たちでも、初めは恐怖心があったようですが、訓練を重ねるうちに慣れていったそうです。

この環境の中でも、安全に放水や人命救助が行えるよう、日々訓練を重ねています!

イベントの紹介

さいごに、柏市のはしご車に会えるイベント『消防フェスタ』をご紹介します♪

今年は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でイベントは中止となっていますが、例年10月頃に柏市消防局が開催している防災イベントです。

このイベントでは、はしご車を近くで見ることはもちろん、抽選に当たれば実際にバスケットに乗ることができます!!

もし外れてしまっても、消防車や救急車も展示されているので、乗車して写真を撮ることができます!

また、体験コーナーでは放水体験・地震体験・煙体験・AED体験・防火衣着装体験・ロープ渡り体験など、たくさんのブースを用意しています。

子供用防火衣や子供用救助服、ちびっこ消防車なども用意しているので、大人から子供まで楽しむことができます♪

来年以降の開催が決定されても、新型コロナウイルスの感染状況などによっては、内容が変更される場合もありますのでご了承ください。

イベントが開催され、みなさんにお会いできる日を、私たちも楽しみにしています♪

最後まで読んでいただきありがとうございました。

来月のブログもお楽しみに!

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執筆者:にじいろ救命女子

柏市消防局の女性職員による消防局紹介記事です。