更新日令和元(2019)年12月2日

Fan Fun KASHIWA

ここから本文です。

増尾の母

「常連さんがね、やめさせてくれないの」

と、サイフォンをグルグルしながら笑うのは

増尾のCAFE・DE・加賀の石井よし(85才)さん

年齢を聞いてビックリですよ

だって85才で、普通に、元気に、仕事してるんですから

 

加賀01

織田信長に「長生きである!」と怒られちゃう

 

石井さんは茨城・筑波生まれ

都庁勤務の御主人と結婚して新居は世田谷だった

そして「2人の家を建てよう!」と思い立ったのが50数年前

でも世田谷じゃ予算が足りない

まあ、これは50年前も今も変わらない

 

都庁の同僚に「柏はいいよ、有楽町に近いしね」とすすめられた

そう、当時の都庁は現在の国際フォーラムがある有楽町にあった

増尾か・・・よし!見に行こう!(よしは名前ではなく決意の意味)

2人は初めて増尾に来て、そして新築物件を見た

それはそれは、キレイで、静かで、オシャレな街に見えた

しかも世田谷の半値以下じゃないか!

買いだ!ポチッ・・・(クリックではなく判子の音)

2人は世田谷から増尾へ移り住んだ

 

よしさんはコーヒーが好きだった

「増尾でカフェをやりたい!」

新宿のコーヒー学校に通って学び

49年前、増尾駅前通りにカフェをオープンした

オープンしたての70年代は物珍しさもあって

外に順番待ちの行列が出来てたそうだ

80年代も、まだ大型スーパーの時代ではなく

増尾駅前も買い物客であふれていた

でも時代が変わった

「今はね~若い人達は国道沿いのショッピングモールですね~」

数年前に御主人が亡くなり店を閉めた

だが常連さんが「増尾にもカフェが必要だ!」と

よしさんは1年後、カフェを再開させた

 

さてと・・・じゃあコーヒーを頂きますか

今、サイフォンブームが再燃してますよね~

え?よしさん知りませんか?

ブルーボトルコーヒーなんて日本の喫茶店をヒントに

サイフォンを取り入れて大ブレークですよ

え~っと、じゃあマンデリンください

お客さん通ですねって?

いやいや、マンデリンとマンドリルの違いもわからんです

なんとなくマンデリンです

ま、なんとなくクリスタル・・・みたいな、古い?古いかぁ

 

よしさんはテキパキと仕事をこなす

ウチの母親が85才の時は、もう少し緩慢だった気がする

やはり仕事は続けたほうがいいですね

ハリが出ますよ生活にね、うんうん

よしさんは木のへらでコーヒーをグルグルする

これですよサイフォンは

で、60秒ぐらいしたら火を落として

下の丸い容器に濡れ布巾を当てる

水蒸気が一気に冷やされて上部のコーヒーがドバーッ!

と下に吸われて落ちてくる

うん、様式美だ

では頂きます!

 

加賀02

う~ん・・・マンダ

 

スミマセン「う~ん」と言ったら

条件反射的にマンダムと言ってしまうんですね

いやいや、美味しいです

マンドリルの香りがね・・・いやいやマンデリンね

うん、いい香りだ

え?マンデリンは苦味を味わって欲しい?へぇ・・・

うん、いい苦味だ

そしてコクが深いのもマンデリンの特徴?へぇ・・・

うん、いいコクだ

やっぱりね、こ~ゆ~ウンチクも楽しいんですよ

うん、ご馳走様!美味しかったです

 

加賀03

 

約一時間、カフェでノンビリしてた

その間に来たお客さんは5人

みんな近所のお友達、常連さん

みんな昔からの生活を変えたくないんでしょうね

いつまでも元気で頑張って欲しいです!

 

(つづく・・・増尾シリーズ続くよ~)

情報発信元:パッパラー河合の とことん!KASHIWAマイ・ラブ

柏の魅力をシェアしよう!

パッパラー河合のとことん!KASHIWAマイ・ラブ

柏市出身ミュージシャン

生れも育ちも柏市のパッパラー河合さんが、地元発の魅力を紹介します。