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更新日令和2(2020)年10月23日
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【第145号】手賀沼deマコモタケ
【第145号】手賀沼deマコモタケ
去る、令和2年10月18日、手賀沼のほとり、柏市戸張の浜嶋圃場で、柏市コミュニティ植物医師の会「マコモタケチーム」主催の「マコモタケ収穫体験」イベントが開催されましたので、その模様をお伝えします。
マコモは、漢字で「真菰」と書き東南アジアに広く分布する多年草です。
手賀沼に自生している野生種のマコモは、茎が肥大せずマコモタケにはならず、現在のマコモタケは、食用として中国から導入されたものだそうです。マコモタケは、イネ科の植物である「マコモ」に黒穂菌が感染して、茎元が肥大化したものです。
手賀沼のマコモタケは、柏市コミュニティ植物医師の会のみなさんが2013年(平成25)から栽培を開始しており、例年の収穫時期はおおよそ9月中。今年は夏の猛暑の影響で、収穫の時期が3週間ほど遅れてたそうです。
手賀沼のすぐそばに、マコモタケ圃場があります。これがマコモタケ圃場の全景です。手賀沼自然ふれあい緑道も近くです。
この日は、前日の雨も上がり、素晴らしい快晴の下、収穫体験が行われ十数組の方々が楽しまれたそうで、近隣はもとより、神奈川からもこられたそうです。
手賀沼自然ふれあい緑道の東屋が近くに見えます。当日はレシピの一部も公開されて、試食できました。
生長したマコモタケの背丈は、2メートルにも及びます。浜嶋さんの水田は「稲作の転作作物としたマコモタケ栽培」で、マコモは株分けしたものを苗床で養生し、小指位のマコモを水田に植え付け、これが腕で抱えるぐらいまでこのように生長するそうです。田植えが機械化されていない、マコモタケの生育がバラバラで一気に刈り取りできないなどご苦労も多いとお聞きしました。
機械で刈り取ることはできず、一本一本、鎌で丁寧に肥大した根元を刈り取ります。
茎の根元の白い部分が食用となる可食部で、ほんのり甘くシャキシャキした食感。食材としてのマコモタケは、アクやクセがなく、甘みのある淡泊な味が特徴です。中華料理の高級食材として有名ですね。マコモタケには植物繊維やカリウムが多く含まれ、腸内環境を整え、血圧を下げる効果があるそうです。また、マコモの葉を利用した「マコモ茶」や「マコモの葉」を浮かべたお風呂は、アトピーにも良いと言われています。
鎌で刈り取った瞬間には、茎から水がしたたり出てました。水分が多いんですね。
当日、筆者は、上空5メートルからのアクションカメラで、全体の風景を撮影しました。
上空から見ると、まるで、マコモタケジャングルのような様子が分かります。中に入ってしまえば全くの迷路です。
最後に、イベントを主催した方々を上空からパチリ。皆さんに喜んでいただけました。
浜嶋さんによれば、今年は1200株植え、収穫目標2トン。今週から本格的な出荷を開始し、11月中旬まで出荷できればとのことです。柏市農産物直売所「かしわで」、道の駅しょうなんで販売。また、野菜レストランSHONANでも、「マコモタケづくし」のランチも明日から始めるそうです。興味のある方はどうぞ。「手賀沼deマコモタケ」、柏市の名物にぜひなってほしいものです。
【参考:柏市コミュニティ植物医師の会作成資料、写真撮影許可済み】
最後に、手賀沼の夜明けをどうぞ。
令和2年10月22日 午前5時55分撮影
それでは今回はこの辺で
情報発信元:柏人への道(ぐる~っと手賀沼)
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