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更新日令和2(2020)年3月6日

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柏で生まれ育った箱根のヒーロー、鈴木塁人選手~野球少年から駅伝へ~(前編)

鈴木選手 取材写真1
ご紹介いただいたコズミックパラソルカフェで取材しました!

私がよく行く柏市内のカフェのオーナーに紹介していただいたのがちょうど一年前。

店内で一際オーラを放っていた青年は、その年の箱根駅伝を走った青山学院大学の選手でした。

少しお話しただけでもとても興味深くもっといろんな話を聞きたいと強く思ってから約1年ちょっと、念願叶ってついにお話を聞かせていただきました。
今年の青山学院大学駅伝部のキャプテン、鈴木塁人(たかと)選手(以下、鈴木選手)です。

鈴木選手のことは知っていても、彼が生粋の柏っ子であることを知らない人もいるかもしれない。

実は生まれも育ちも柏で、柏をこよなく愛する選手なのです。西原小学校、西原中学校、流通経済大付属柏高等学校(以下、流経大柏)から、名門、青山学院大学に進みました。

鈴木選手 中学時代

小学校1年生から中学校3年生までは野球をしていたそうです。

野球好きな両親からつけてもらった名前に恥じることなく、野球の腕前も相当素晴らしかったと聞いています。

もともと走るのが好きで、長い距離を走ることも楽しかったので、野球の練習の一環として走り込みをよくしていたそうです。
そんな鈴木選手に転機が訪れたのが、中学2年生の夏でした。

持久走大会で1位を取ったり、県の大会でも4位に入ったりするなど、とにかく好きでいただけの陸上の才能が開花してきたのです。

元々足は早かったそうですが、特に大会に向けて練習を積んだわけではないのに、好成績を立て続けにおさめ、野球より走る方が才能あるかも・・と思ったそう。
そんなこともあり、野球をやめて陸上1本に絞ることにしたのです。

これは陸上から得た達成感が大きかったからだったと言います。

野球と違って陸上はタイムや順位などで目に見えて成長を感じることができ、野球で勝つ達成感より陸上で結果を出す達成感は大きく、野球をやっていた9年間よりも陸上をやり始めたたった3ヶ月がそれを上回ってしまったそうです。

そして、そのたった3ヶ月でいろんな高校からも陸上選手としてのスカウトが来るようになったのです。
鈴木選手 高校時代

鈴木選手が選んだ高校が流経大柏高校でした。

当時はそれほどまで陸上の強豪校ではなかった学校を何故選んだか?その理由に鈴木選手の強さが現れていると感じました。
「強豪より自分が作ったチームで全国に行きたい」
高校をどこにするか選ぶ時は中学生。

そのくらいの年齢だったら、その競技で強豪と呼ばれる高校に行きたくなるのが普通かと思いますが、鈴木選手はそうではなかったのです。

それは今まで積み上げてきた自信から来るもので、きっとそれがこれまでの強い鈴木選手を作る礎になっていたのだと思います。
その思いはすぐに結果として現れます。高校1年生でいきなり国体4位になります。

駅伝1本に絞って1年で全国に行けたことは更なる自信に繋がったそうです。

さぁ、ここからが華々しい鈴木塁人選手の活躍が続くと誰もが思っていたであろう高校2年生のとき、怪我などもあり全く走れませんでした。

これが鈴木選手の初めての挫折となったのです。

この1年がとにかく辛い1年で、ここで腐ることもなく苦しいものを吸収して3年生で一気に爆発させました。

この高校2年生の挫折があったからこそ、高校3年生で結果を出せたと言います。

親身になってくれていた顧問の先生が他の部活に行ってしまうこともあり、その先生のためにがむしゃらに頑張った駅伝の大会で結果を残せたこともきっかけになっていたようです。

鈴木選手 取材写真1

子供の頃から、身体的にも恵まれ、家族や周りの人にも恵まれ、挫折知らずであっただろう鈴木選手の自信、そして高校2年生の時の挫折、これらが繋がって名門青山学院大学に導かれたのではないでしょうか。

実際にインターハイ5000メートル決勝に出たこともあり、青山学院大学から話が来ました。そこでも鈴木選手は冷静な判断をするのです。
「いずれは社会人選手として、ゆくゆくは指導者となるため、青学の持つ勝つためのノウハウや組織力も知りたい」
そんな思いと、もちろん今度は強豪校で勝負したいという気持ちを持って青学に進むことを決めました。

大学の先の先まで見据えての判断はなかなかできないです。
昔読んだ本に、成功者はその先の先の自分から今の自分を見てそこにたどり着くためにはどうしていけば良いかを考えて進む、みたいなことが書いてあったのを思い出しました。

自分に強く夢を叶えていく人は必ずこれが当てはまります。鈴木選手もそうでした。
そしてついに、箱根駅伝への挑戦が始まるわけですが、ここからはまた後編に続きます。

情報発信元:柏人への道(カシスポ)

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アッキーのカシスポ応援し隊っっ!

執筆者:岡田亜紀(通称アッキー) 千葉県柏市在住。

柏レイソルをはじめ、柏市のスポーツ関連情報を紹介します。