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更新日令和2(2020)年4月17日

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柏で生まれ育った箱根のヒーロー、鈴木塁人選手~名門、青山学院大へ~(後編)

「1年間苦しんだんだから悔しさをぶつけろ!!」
原監督が鈴木塁人選手(以下 鈴木選手)の最後の箱根駅伝でかけた言葉だそうです。
今年の箱根駅伝は、1年間苦しんだぶん自分らしく走れた、4年間の集大成となったと鈴木選手は言います。

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今や青山学院大学(以下 青学)といえば箱根駅伝というくらい、箱根の強豪校というイメージが強いのですが、それもそのはず、年間を通して箱根で優勝するための練習をしているそうです。1年の間に出雲や全日本といった大きな大会がありますが、それは箱根までの通過点、1つ1つの大会に向けての練習をしたり調整をしたりはないそう。そして青学の駅伝部には、こうやると箱根で勝てる!という方程式があるのだと。そのくらい箱根駅伝を1年の最大目標としているのです。
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そんな青学での4年間の最後の箱根駅伝は、スタートラインに立った時から「今日はいける」と感じていたそう。今までの成功体験から直感できると言います。強烈に記憶に残っている東京国際大学のヴィンセント選手との走り、あの速さは全く予想していなくて、先にどうぞ、と促したように見えたのは実はそうではなく、前に出して引っ張ってもらってついていこうとしていたという話には驚きました。ちょうどCM中はついていっていて、私たちが見たCM明けはもう先に行かせていたのです。そんな予想外の出来事もありつつ、とにかく東海大学を離すことを考えてプラン通りの走りができ、優勝を成し遂げた最後の箱根駅伝となったのです。ずっと結果が出せなかった4年生のシーズン。前期シーズンはキャプテンとして責任やプレッシャーから空回りしていたようです。ニュージーランドに行き、チームという団体から離れたことによってリフレッシュできたことでリセット、後期シーズンはより団結力を強め箱根につなげました。
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大学に入学し環境が変わり、それまでのプライドは捨てスポンジのように色々吸収しようとしたそうです。人は時になかなかプライドやそれまでの常識が邪魔して、新しい環境を受け入れられないことがあります。でも鈴木選手は違います。いつでも新しい環境にまっさらな状態で入って行き吸収します、その順応性も鈴木選手の強みであると思います。
1年生の時は故障などもあり箱根には出られませんでしたが、1番成長できた年になったと言います。1年目の故障があるからこそ今の自分があると。そして2年目は1区を任されました。選ばれた時は、やっと出番がきたという気持ちでしたが、いざスタートラインに立つと緊張したそうです。そして3年目では10区アンカーを任されます。トップとの差が開いてしまっていたけど、必死に走る先輩の姿に感動してなんとか笑顔でゴール。そして4年目、キャプテンとして迎えた箱根駅伝で集大成を見せることができたのです。
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高校時代と同じ、苦しんだからこそ成功をつかむことができる、どん底から這い上がって成功を掴み取るという成功体験で強くなっているのだと何度も教えてくれました。何事も成功体験を積み上げることが成長に繋がるという言葉にはこれ以上ない説得力がありました。常にゴールをイメージする、苦しんだとしてもここがゴールではないと先を見る・・この考え方がメンタルをコントロールしやすくすると。鈴木選手の人生は駅伝そのもの、ゴールをイメージして走り続ける、たとえその時に失敗してしまったとしてもそれは成功へつながるものになる、そう見せ続けてくれる姿は、あらゆる人の背中を押してくれているのだと思います。私も話を聞いただけで強くなれた気がしました。
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この4月からは社会人としてSGホールディングスに進んでいます。決め手は、環境だと断言していました。走りを極めるために大事なのは、環境面そして会社の方々のサポートだと。まずは10,000メートルで日本選手権、次にハーフマラソン、そしてフルマラソンでオリンピックと目を輝かせていました。そして何より長く競技を続けたいし、ゆくゆくは指導者を目指していきたいと、その競技人生プランは続きます。
鈴木選手なら必ずや夢を現実にすると確信しています。
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こんなすごい選手の礎を作ったのは柏です。中学高校と練習場所は柏の葉公園、また野球部のある学校が多いことで野球をしていた時の経験値が上がったそうです。そして柏のお気に入りの店は取材もさせていただいた、柏市常盤台にあるコズミックパラソルカフェ。オシャレな感じだし落ち着くとこの日もランチを食べていました。街で見かけた時はぜひ声をかけてほしい、競技している子供達に何でも質問してもらっても大丈夫だそうです!
今までもこれからも夢を叶え続けていく、そしてその姿を見せてもらえることが私たちの夢でもあります。まだまだ夢の途中、次は日本選手権、そしてオリンピックでのその勇姿を楽しみにしています。皆さんの夢や想いを鈴木選手のこれからの走りに乗せて、一緒に活躍を見守りましょう。

せ〜の!カシスポ応援したいっっ!!

情報発信元:柏人への道(カシスポ)

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執筆者:岡田亜紀(通称アッキー) 千葉県柏市在住。

柏レイソルをはじめ、柏市のスポーツ関連情報を紹介します。