更新日令和6(2024)年7月1日

Fan Fun KASHIWA

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ますだのかきもち

ワタクシの母親(96才)は茨城県の農家で生まれ育ったんです

で、父親(故人)は東京生まれ育ちで、商人の息子だったんです

なので河合家の食文化ってのは、茨城と東京のMIXだったワケですね

2人は、よく食べ物のことでケンカしてましたよ、軽くですけど

 

ある日、父が「握り寿司が食べたい」と言い出したんです

母は寿司職人みたいな握り寿司を作れるワケがない

でも一生懸命つくったんですよ

カタチは、まんまオニギリ、そこにマグロ切り身がのっている

握り寿司じゃなくてオニギリ寿司なワケですよ

 

4

 

すると父は「こんな田舎寿司が食えるか!」と言ったんですね

オレはね、子供心にも「ヒドイ!」と思いましたよ、その言い方

でも「これは寿司ではない」と子供心にも思いましたけどね

父は言い過ぎたと反省したのか「まあでも、味は寿司だな、ウム」

とか言いながら食べてましたね、ハイ

 

そんな河合家で正月になると必ず用意するものがあった

それは餅とミカンです

50年前のコトなので、ミカンは段ボールで買うんです

当時は1週間、正月休みですからね、まとめ買いしてたのでしょう

で、1月中旬になると段ボールの底で残ったミカンが腐り始めるんです

仕方ないんです、底のミカンはつぶれるし、2週間が経過してますから

 

昔、サッカーの神様ジーコが

「日本サッカー協会には腐ったミカンがある」

ってイヤミを言ったんですよ

腐ったミカンが1つあると回りも腐るってコトと協会を重ねたんですね

これは正月の段ボールミカン事情に詳しくないと言えないイヤミです

なぜブラジル人のジーコが日本の段ボールミカン事情に詳しいのか?

ブラジルには段ボールミカンはないハズ・・・いまだに不思議です

 

餅も米屋さんから何枚か買ってきましたね

長方形で板状(30cm×20cm)の餅で、それを包丁で切り分けて

お雑煮に入れたり、磯辺焼きにしたりして食べる

で、これまた1月中旬になると残った餅にカビが生え始めるんです

そしたら、カビ部分を削って細切りにして天日干しにする

カラカラに乾燥したら素揚げにして塩を振りかける

すると!かき餅の完成です!最高に美味しい!

これは父も「ウマイウマイ」と食べてました

かきもちは茨城と東京を仲良くさせるんです

 

そんな昔ながらのかきもち

柏で売ってるんですよ!ホント感動ですよ

JR柏駅の構内、NEW DAYSのワゴンで売ってます

それが「ますだのかきもち」です!

 

1

 

柏駅構内を通るたびにいつも横目で見てます

よし、久々に食べようか~って思い立って買ってきました

このかきもち、柏市布瀬でつくられてます

パッケージの裏面には

「田舎風手作りで自然乾燥にこだわった本格的なかきもちです」

うんうん我が家のかきもちと同じ製法じゃないですか

やっぱね、かきもちの餅は縁側で天日干し!コレですよ

 

2

 

どれどれ、う~んイイ香りだ、イタダキマ~ス!

カリッ・・・ボリボリ・・・うん堅い!この堅さがイイんだ

ボリボリ、米と油の香りが塩と一緒に昇華する!ウマイ!

これぞかきもち!このシンプルなのがイイんです

余計な味付けは必要ない、何も必要ないんです!

 

ボリボリ、バリバリ、うんイイぞ

よくサクサク、フワフワのかき餅ってあるでしょ?

まあ、あれはアレで悪くはないんですけど

かき餅の原点はコレ!堅さが重要なんですよ

ボリボリ・・・いや~なんか、かき餅に集中しちゃうオレ

ほぼ子供の頃に食べた味、縁側の天日干しの香りがするんですよ

パッケージの裏面にはこうも書いてある

「ますだのかきもち味一番、食べておふくろ思い出す」

うんうん、わかりますよ

まあでも母親とは毎日話すので「おふくろを思い出す」

とはなりませんけどね、幼少期を思い出す感じです

 

ボリボリ、うん美味しい

ここまでのかきもち、そうはないですよ!

それが柏市布瀬で製造されている、そして柏駅で買える!

これは幸せなコトだと思いますね

それにしてもだ・・・かき餅ってガッツリくるなぁ

3本食べたら腹7分目ぐらいになった

よし、この1袋で3日は楽しめる!

幸せな3日をありがとう、ますだのかきもち!

 

(つづく・・・お世辞抜き!美味しいです)

【令和6年(2024年)7月1日掲載】

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