更新日令和7(2025)年2月25日

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ネギ天国 in 沼南

蕎麦が好きなんですよ、別に江戸っ子じゃありませんけどね

古典落語の江戸っ子は蕎麦にそばツユをチョンっと少ししか浸さない

箸から垂れ下がった麺の3分の1ぐらいをツユに浸す

そしてズズゥゥゥ~ッ!と一気にすする

それが粋であるとされてます

 

ま、オレは蕎麦をタップリ、ツユに浸します

垂れ下がった麺の100%をビシャビシャに浸します

粋じゃないとか関係ないんですよ、だって美味しいんですから

 

でもね、江戸っ子だって本音ではタップリそばツユをつけたい!

でもカッコ悪いと思い込んでるので、やせ我慢してます

「一度でいいから、そばツユをタップリつけたかった・・・」

そう言いながら江戸っ子は天国に昇っていくのです

古典落語の世界ではね、ハイ

 

ところで、蕎麦に絶対欠かせないのがネギです、ネギ

薬味の「刻んだネギ」が無ければ蕎麦の価値は半減します

ネギのないもり蕎麦なんて、クリープを入れないコーヒーなんス

う~ん、マンダム・・・

ま、それぐらいネギが重要ってこってス

 

そんなコトを常々思っていたら、旧沼南地区に住む農家の友人が

「ウチの近所にネギを作っている農家さんいますよ~」と

ちょ・・・チョットォ!もっと早く言ってよ~

(先週と全く同じ展開ですが、これはデジャブではなく現実です)

ってコトで早速、柏市旧沼南地区のネギ畑にお邪魔しました

 

1

 清宮(せいみや)さん33歳、オレ、後方に大量の薬味

 

おおおッ!素晴らしいネギ畑ッ!あ・・・思い出した

オレが子供の頃、実家から徒歩30秒のトコに

つまり現在の市役所通り沿いにネギ畑があったんですよ

封印された記憶がフイに蘇りました

そ~いや市役所前には青果市場もあったな~

 

んなコトはど~でもいいんです!

清宮さん、立派なネギ畑ですね

 

清宮さん

「はい、ありがとうございます!そうなんですよ、ネギ美味しいですよ!

え?ワタシは柏生まれか?いえいえ、違うんです

埼玉県小川町から4年前に引っ越してきました

妻の実家がココ、旧沼南町で古くから農家やってまして、エエ

で、ワタシと結婚しまして、農業を継いだカタチですね、ハイ

ウチはフツーのサラリーマンの家庭で、ボクもフツーの勤め人でした

清宮家の農業を継ぐために東金の農業学校で1年間、勉強して

船橋の農家で1年間、修業して、いま一生懸命、農家やってます!」

 

ナルホド~いやいや、お若いのに立派です

経験が無くても「愛があれば!」ってヤツですかね

農家の嫁は大変だって聞きますけど、婿だって大変でしょうね

 

清宮さん「では早速収穫してみましょう、簡単ですよ」

 

鍬(くわ)で山の片側を崩して・・・ザクザク・・・ザッザッ

そして一気に引き抜く!とりゃぁぁぁ・・・ズボ!

出来た~!

いや~簡単ですな、ネギの収穫は!ガ~ッハッハッハ!

いえいえ、冗談です、すべて清宮さんのお膳立てですから

オレは抜いただけです、ハイ、わかってます

 

2

 これだけあれば、もり蕎麦100杯はイケル!

 

清宮さん

「収穫したら、出荷できるように加工します

じゃあ作業場のある家に行きましょう

ええ、すぐ近くですからクルマで付いてきてください」

 

ブブ~ブロンブロン

清宮家が見えてきました・・・

な、な、なんじゃこりゃ~!

 

4

 

立派すぎるぅぅぅ!家じゃない!城だ!

(再び先週と同じ展開ですが、デジャブではなく現実です)

聞くと、清宮家は鎌倉時代から続く農家さんらしいです

なんと清宮さんで25代目~ッ!ひぇ~!

旧沼南町、恐るべしです!歴史が違います、ハイ

じゃあ早速、ネギの加工をしてみましょう

まずはネギの皮をむいて、長さを揃えて・・・と

 

3

 

これで出荷できる状態になりますね、ハイ

あ~ソバが食べたい!もしくはネギマ!スキヤキ!

いや、採れたてなら素焼きが美味しいかもしれないなぁ

 

すると奥から義父様(おとうさま)が登場です

このコンバインは~とか、脱穀機が~とか、説明してくれまして

清宮家の歴史、旧沼南町の歴史も、話してくださいました

ハハァ!義父様ありがとうございます~!

 

5

 

河合

「それにしても立派な家ですね、由緒ある豪華旅館みたいで

完全に横溝正史の小説の世界ですよ、ハイ

今にも金田一探偵が「大変だ~!」と飛び出してきそうな・・・

この家、いま建てようと思ったら建設費がスゴそうですね

う~んそうだな・・・1億円ぐらい、いや2億円ぐらいしますね」

 

義父様

「いや~それじゃ建たんね、ウム

普通の大工じゃ出来んからね、この仕事は

どうだい、中を見学していくかい?」

河合「ハハァ!御意!」

 

いや~もうネギの収穫体験に来たのか

宮大工の仕事を見に来たのか、わからなくなってきました

しかし、これだけは言えます

旧沼南町・・・恐ろしい子!

 

6

 

家に帰って、ネギを焼いてみました

う、う、美味ぇぇぇ!!!

醤油をたらすだけで十分です

むしろ他の要素が無いほうがネギの甘みが際立ちます

いや~素晴らしいネギなのであります!

 

そんなワケで清宮さん、まだ33歳です

これから柏市の農業の発展に尽力してくれることでしょう

それにしても・・・旧沼南町のポテンシャルの凄さよ!

 

(つづく・・・現在、我が家はネギ食べ放題です)

【令和7 年(2025年)2月25日掲載】

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