二番街の奇跡！シマダ時計店

♪ちいさな　みどりの　ふるどけい

♪ぱっぱらーの　とけい

♪いまは　もう　うごかない　そのとけい

以上、童謡「大きな古時計」のメロで歌ってください

 

 

そう、ワタクシが柏中学校に入学した時に両親が買ってくれた時計

それがこのシチズンの腕時計です

高校に入学した時、止まってしまいました

多分、電池切れだと思うんですけどね

あれから49年間、電池交換をしてないので動いてないんですよ

オレも、よく動かない時計を大事に持ってたもんです

たぶん両親が入学祝いに買ってくれた気持ちを思うと

「捨てるワケにはイカン」って、自然となっちゃうんでしょうね、ハイ

まあ、かさ張るモノでもないので、ず～っと引き出しに入ってました

 

んで、このまま動かさないまま持ち続けるのか？

でもそれじゃ寂しいじゃないですか、機械ですからね、動かさないと

でも49年間、動いてない時計・・・動くのか？

一か八か、時計店に持ち込んで見てもらおうと思いました

オレが時計を持ち込むトコは決まってます

二番街、マックの隣のシマダ時計店です

 

 

ナントこの店は、このビルが出来た50ウン年前から何も変わってません

たぶんオレが小学校6年の時・・・52年前ってコトになる

内装は当時のまま、陳列棚も、ナント陳列されてるブツも昔のまま

何も知らない人は「ココ営業してるの？」と不思議がりますね

だが、ちゃんと営業してるし、腕も確かなんですよ

オレはシチズン腕時計をカバンに入れてシマダ時計店へ

ついでに30年前にソニーレコードから頂いた

爆風スランプのヒット賞記念品、小さな置き時計も持っていった

コレも20年ほど前に止まって、そのまま放置してました

たぶん電池切れだと思いますね

 

 

コンチハ～！これ直りますかね？

オレは2つの時計を差し出した

島田店長(60歳・2代目)

「あ～この置き時計はスグ動きますよ、多分電池でしょうね

腕時計はど～かな～、50年前でしょ？電池交換しても部品が固着してたり

回路が経年劣化でショートして動かない場合もあるんですよ

まあ開けてみましょ、で、電池交換して動けばラッキーですよ！」

なるほど、ですよね～、さあ修理開始だ！

 

 

奥は島田店長、このシマダ時計店を先代から引き継ぎ、守っている

手前も島田さん(75歳)、店長の叔父さんで52年間ココで職人として働いている

まさに二番街の生き字引と言える存在なのである

 

島田店長「うん、動きそうですね、これは簡単です」

 

島田叔父さん「・・・」

 

叔父さんは無言で時計をいじっている

いきなり「ダメだなこりゃ・・・」とか言わないで欲しい

5分ほどで島田店長が「OK！動きましたよ！」と

よし、小さな置き時計は問題なしだ、ヨカッタ

島田叔父さんは時間が掛かりそうなので、店内をブラブラ

 

いや～古い、展示している商品が古すぎる

これ結構、お宝的なものが潜んでいる気がしますね

まさに昭和の商品が完全塩漬け状態になってますから、ハイ

だってね↓↓↓コレ↓↓↓見てくださいよ

 

 

バンビ時計バンドってア～タ！懐かしいね

そしてクラウンライター

昔、プロ野球の西武ライオンズがクラウンライター・ライオンズでした、確か

今調べたら1977～78年の2年間だけ、クラウンライターって球団だったんですね

西武ファンはこのライターを所有するべきです！

 

島田叔父さん

「よし・・・動きましたよ！

でもね、コレはいつ止まってもおかしくないです

そう思っててください

あと、部品の精度がどのくらい維持されているのかわからない

なので、時間がズレると思いますよ

そこらへんも気を付けてください

昔の時計は1日のズレが3分以内なら高性能と言えますから

まあ動いただけでもヨカッタですよ、ウンウン」

 

 

動いてる～！

ニコニコ顔の島田店長と満足顔の島田叔父さん

これでシチズンの修理代は1200円デ～ス！安い！

置き時計の電池交換＆メンテも1200円デ～ス！安い！

ありがとうございます、これからもお二人には二番街の門番として

健康で、元気で、頑張って欲しいです

 

3日経過してます、今のところ動いてます、よしよし

 

置き時計は銀座和光の時計でした、作動中です、よしよし

 

時計はスマホで十分なんて言いますけどね～

まあ確かにオレもスマホとカシオ電波時計で十分だと思います

でもね、思い出が詰まった時計は特別な存在なのです

そして歴史を刻んだシマダ時計店も特別な存在なのです

つまり・・・

ヴェルタースオリジナルキャンディーを貰える私も

きっと特別な存在なのだと感じました(ネタが古いなぁ・・・)

 

つづく・・・(喫茶プリプリの再開が待ち遠しいです)

【令和7(2025)年5月20日掲載】