柏から世界へ！麗澤高校ゴルフ部、伊藤二花さんの挑戦～全米女子オープンゴルフ選手権～

全米女子オープンへの出場権獲得！

こんなに穏やかでおっとりした子が世界に行くなんて！という驚きが第一印象だったのは、麗澤高校2年生で全米女子オープンゴルフ選手権（以下、全米女子オープン）に初出場を決めた、伊藤二花（いとうにか）さん。「可憐」という言葉がふさわしいほど可愛らしい高校生です。

4月25日、房総カントリークラブで開催された日本地区最終予選会では、予選会では最多となる人数の中、プレーオフの末、プロに混ざって全米女子オープンへの切符を手にしました。

ずっと憧れていた舞台だったとはいえ、渡米直前の今でも信じられないと言います。大きな夢の舞台への切符を掴んだのには、精神的な要因が大きかったそうです。いつもだったら気持ち的に頑張りすぎて気負いすぎてしまう、でも今回は「頑張るけど頑張らない」と、気負い過ぎないようにしていたことが良かったと。実際に特にパターが良かったそうなので、気持ちの面が大きかったのかなと感じました。

ゴルフを始めたきっかけ

そんな伊藤さん、ゴルフを始めたのは、7歳のときにゴルフ好きのお父さんに練習場に連れられたのがきっかけでした。「ひとり娘と一緒にゴルフがしたかった、くらいの感じだったと思います」と当時を振り返ります。少しずつ頭角を現し、試合に出たりプロの試合を見ているうちに、小学生のときにはプロ意識が芽生えたそうです。小学校の時は、6年生で関東大会で3位になり全国大会へ進んだのが一番の成績でした。

柏での生活スタート

そして、中学生になりさらに本格的にゴルフに専念するために、住んでいた都内から家族で柏に引っ越し、麗澤中学校への進学、中学高校を柏で過ごすことを決めます。ゴルフ部の先輩には現在プロで活躍している選手もいるし、この学校にはゴルフに専念できる環境がありました。そして、ゴルフと学業をうまく両立しながらの柏での新たな生活がスタートしたのです。

子供の頃から、平日の放課後は練習、週末は遠征など、友達と遊ぶ時間はほとんどなく過ごしていることについては、ゴルフが楽しいのと学校で友達に会えるから寂しさはないと笑顔で話してくれる姿に、本当にゴルフが好きなのだなと感じました。

全米女子オープンはもうすぐ！

普通の高校生と同じように、柏の駅前などでプリクラを撮影するのが楽しいと無邪気に話す伊藤さん、間も無く全米女子オープンという大きな夢の舞台が待っています。今までそこまで大きな結果を残していないので誰もがノーマークだったかもと苦笑いする伊藤さんの挑戦がもうすぐそこです。

世界のトップレベルの選手のプレーがギャラリーとしてではなく間近で観られること、そして麗澤の先輩、西郷真央選手と一緒に全米女子オープンの舞台に立てること、とにかく今は楽しみだと目を輝かせます。この気持ちのまま、全米女子オープンでも気負いせず、持っている力を存分に発揮してほしいです。ゴルフでも柏から世界へ！可憐な高校生、伊藤二花さんの挑戦は、6月2日から始まります！!

【令和4年（2022年）5月25日掲載】