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更新日令和4(2022)年1月21日

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【190号】上級救命講習会を受講

今週の令和4年1月16日(日曜日)、以前広報かしわで案内のあった「上級救命講習会」が沼南庁舎で開催されたのでその模様をお伝えします。
筆者は、昨年令和3年6月15日、「普通救命講習会」を受講しており、それに続いての受講でした。なぜ受講したかと申しますと、いつもの手賀沼をウォーキングしていて、以前から手賀沼自然ふれあい緑道で、いざ救命の必要が生じた場合、何かしらの役に立てることができればと思ってた訳です。
それと同時にAED、AEDと言葉だけ知っていても何の役にも立たない、実体験するしかないと思ったからです。何事も経験しておくことが重要と感じたからです。

これは、柏市消防局沼南消防署の建物です。筆者の自宅より徒歩5分。いつも近くにあって安心です。
今回の講習では、沼南消防署の方が講師をしていただいたので敬意を表してここに掲げます。(笑)
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講習会場は柏市沼南庁舎(旧沼南町役場)。休日にも関わらず講師をしていただいた方に感謝です。
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こんな案内の下、開場15分前には、すでに準備がなされていました。プロジェクターでスクリーンに説明内容を映しながら、途中 筆記試験、実技試験もありました。

定刻の午前9時ちょうどに講習会スタート。メイン講師は沼南消防署手賀分署の大澤救命救急士。サブ講師が沼南消防署高柳分署の辻本救命救急士。
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大澤講師は、実に歯切れがよく、終始一貫してわかりやすい説明で立派でした。受講者との会話も交えながら、飽きさせない工夫を心得ておられました。

自己紹介から始まったのですが、驚くことに受講生9名の内
・上級救命講習会の受講が5回目。
・上級救命講習会の受講が2回目。
・母親と娘(高校生)さん、息子(中学生)さんと3人で受講。
・自衛官の方
などがいらっしゃいました。
そうですよね。心肺蘇生法、AED使用法なんかは、ちょこっと受けただけでは身につきませんものね。
それにしても5回目受講とは恐れ入りました。それと家族で受講、大したもんです。若いうちから救命救急の重要性を体得させるすばらしい母親に乾杯です。
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これが配布された配布物。

全日コースのカリキュラムは、こんな感じでした。
★救命に必要な応急手当
 ・心肺蘇生法
 ・心肺蘇生法(基本、応用)
 ・AED 使用法
 ・異物除去法
 ・止血法

★その他の応急手当
 ・傷病者の管理
 ・搬送法
 ・外傷の手当要領

このような内容で進行していきました。
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これは心肺蘇生法で使う人形とAEDです。AEDという言葉を知らない方はもういないと思いますが、
AEDとは( Automated External Defibrillator: 自動体外式除細動器)の略。突然心臓が正常に拍動できなくなった心停止状態の心臓に対して、電気ショックを行い、心臓を正常なリズムに戻すための医療機器なんですね。
心肺蘇生法は実技で体得しないとだめですね。胸骨圧迫、人工呼吸などながそれです。
勉強したので、この際、心肺蘇生法の手順を示しましょう。
1.反応の確認
2.助けを呼ぶ(反応がなければ)
3.呼吸の確認(普段通りの呼吸?)
4.胸骨圧迫(心臓マッサージ)
5.人工呼吸(口対口人工呼吸)
6.心肺蘇生法の実施(胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせ)
====>>AED到着後
7.AEDを傷病者の近くに置く
8.AEDの電源を入れる
9.電極パッドを貼る
10.心電図を解析する
11.電気ショック(除細動)を行う
12.心肺蘇生法を再開
13.AED手順と心肺蘇生法の繰り返し
このような手順を、体に沁み込ませるにはやはり何回かの実技練習が必要ですね。
最低2年に一度は必要と感じました。継続は力なりですかね。
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■AEDの実際の音声をどうぞ(一部)

CPRとは:心肺蘇生法(CardioPulmonary Resuscitation)のことです。
読者のみなさんも一度は、AEDに触れておかれるといいですね。なんか安心しますね。
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午後の後半には、その他応急手当の説明がありました。これも知っておく必要がりますね。
沼南消防署高柳分署の辻本救命救急士が実演しました。
傷病者の管理。搬送法などを実演を交えて教えていただきました。
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倒れてた人を、仰向けに起こすのにもコツがいるんですね。
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心肺蘇生法(胸骨圧迫)の実演です。


この動作を強く(深さ5cm)速く(120回/分)するのは至難の技。
救急車が来るまで、相当な体力がいると感じました。

以上、簡単ですが柏市消防局主催の「上級救命講習会」の模様をお伝えしました。

受講感想ですが、いざ救命救急の必要が生じた場合「勇気を出して救命処置ができるか」。
これが最大の課題と認識しました。
早朝ウォーキング中、暗闇の中で、誰もいない「手賀沼自然ふれあい緑道」でそんな場面に遭遇した場合、果たして自分に何ができるか考えてしまいました。ちょっとゾクッとしますね。

救急車が到着するまでには、全国平均で約9分かかるそうです。その救急車が来るまでの間に手をこまねいているだけでなく。そばにいる人間が何かしら救命処置を身に着けておくことが必要なんだと強く感じた次第です。
一度は、心肺蘇生法、AED使用法を経験しておくことが重要と再認識しました。

今回の上級救命講習会を開催していただいた柏市消防局のみなさんに感謝します。ありがとうございました。【参考資料:柏市消防局発刊パンフレット(転載許可済み)】

それでは最後に、いつもの手賀沼早朝写真です。令和4年1月18日早朝、向こう側は手賀大橋。
満月に照らされる「手賀沼自然ふれあい緑道」の側道、くねくね道です。

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いかがでしたか? それでは今回はこの辺で。
 

【令和4年(2022年)1月21日掲載】

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執筆者:kuma3(くまさん) 千葉県柏市在住。

柏市南部、主にカシワニの棲む手賀沼を中心として自然の魅力をぐる~っと紹介していきます。カシワニの棲むあなたの知らない柏の魅力を新発見!