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更新日令和4(2022)年3月25日

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【199号】手賀沼野草図鑑(後編)

今回は、前回に引き続き手賀沼野草図鑑の<後編>をお届けします。
手賀沼自然ふれあい緑道は、一段と春めいた陽気になってきました。
今回は10種類の野草をご覧ください。それではどうぞ。

【ツクシ(土筆)】
誰でも知ってるツクシ。 早春に田んぼや土手などに、土から筆のように顔を出し、すくすくと伸びる 。
ボツボツ顔を出してきましたね。
<花言葉> 「向上心」「驚き」
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【トサミズキ(土佐水木)】
春の花。花色は黄。 土佐(高知県)の蛇紋岩地帯に自生し、葉がミズキ科のミズキ(水木)に似ていることに由来する。 淡黄色の鐘形の小花が穂状に垂れて咲き、その花びらの間から紅色のおしべをのぞかせる上品な美しさがありますね。
<花言葉> 「清楚」「優雅」「伝言」
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【ナズ ナ(薺 )】
アブラナ科ナズナ属の越年草。別名、ペンペングサ(ぺんぺん草)、シャミセングサ(三味線草)。
「ペンペン」は三味線を弾く擬音語で、花の下に付いている果実の形が、三味線の撥(バチ)によく似ている。またシャミセングサの由来は、果実が三味線のバチの形に似ることによる。
<花言葉> 「すべてを君に捧げる」
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【ハナニラ(花韮 )】
葉を摘むとニラのような匂いを放つ。 花の色は、白や薄紫、淡いブルー。この色から「悲しみ」を連想させ、旺盛な繁殖力や、乾燥した土地にも対応出来る事から「耐える」をイメージ。
英名は「spring star flower」、花の形が星型で、春に咲くことにちなんでるのだそうです。
この名称の方がいいですね。
<花言葉> 「悲しい別れ」「耐える愛」 「恨み」「卑劣」
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【ハルノノゲシ(春の野芥子 )】
ノゲシの花はタンポポによく似ていますね。違いは、ノゲシはタンポポより葉がギザギザしている。
また、タンポポは1本の茎に1つの花しか咲かないが、ノゲシは1本の茎に複数の花が咲く。
ノゲシの綿毛はタンポポよりも密集しており、毛足も長く羽毛のように柔らかそうな感じです。
春に花が咲くことから秋に咲くアキノノゲシ(秋の野芥子)に対して呼ばれている。
<花言葉> 「旅人」「悠久」「見間違ってはいや」
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【ヒメオドリコソウ(姫踊り子草 )】
ヒメオドリコソウはシソ科の越年草。淡いピンク色に薄紫を混ぜたような色の花を咲かせ、四角い茎に対生にスペード型の葉をつける。ヒメオドリコソウの「姫」とは小さいとの意味、その草姿が笠をかぶった踊り子に似ているからオドリコソウの名前だそうな。
<花言葉> 「陽気」「愛嬌」「快活」「春の幸せ」 e-1
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【ブタナ(豚菜)】
花がタンポポに似ているため、「タンポポモドキ」とも呼ばれる。
豚が好んでこの雑草を食べたため、フランス語で「Salade de pore(豚のサラダ)」と呼ばれ、それをそのまま和訳したことが「ブタナ」の名前の由来。豚の餌とは、なんともかわいそうな名前ですね。
<花言葉>「 最後の恋 」
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【ヘビイチゴ(蛇苺
実が食用にならずヘビが食べるイチゴ、ヘビがいそうな所に生育する、イチゴを食べに来る小動物をヘビが狙うことからなどから名前の諸説があると。 葉のわきから顔を出すように黄色い花を付ける。花弁の数は5つと決まっている とのこと。
<花言葉>「可憐」「小悪魔のような魅力」
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【ホトケノザ(仏の座 )】
花の下にある葉が茎を包み込むようになっているのを仏の蓮華座に似てることから「ホトケノザ」という名前が付いた。よく間違われるのが「ヒメオドリコソウ」。この二つは、花はよく似ているが、葉の形が違うので見分けはすぐにつく。仏像が座っている台座のような形の葉をしているのがホトケノザで、ヒメオドリコソウの葉は先端の尖った形をしている。
<花言葉> 「調和」「輝く心」
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【ヨモギ(蓬)】
よく繁殖し四方に広がることから「四方草」と書いてヨモギと読ませる。春によく萌える草から「善萌草」。よく燃えるので「善燃草」など諸説いろいろ。 春の地表に生えた若芽は食用になり、餅に入れられることから、別名モチグサ(餅草)とも呼ばれる。灸のもぐさ、漢方薬の原料になるなど利用価値がある。 もぐさは、ヨモギの葉の裏にある繊毛を精製したもの。
<花言葉> 「平穏」「平和」「幸福」
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以上10種類の野草をご紹介しました。
ここで、「ナズナ」=「ぺんぺん草」=「三味線草」で、三味線を弾く擬音語が聞こえますかどうか・・・聞こえましたらオナグサミ!
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最後にもう一つ話題を、今週令和4年3月21日月曜日、J:COMライブニュースで、この「FanXFun KASHIWA」「ぐる~っと手賀沼」の前回本記事の「アセビ(馬酔木)」をご覧いただき、手賀沼の春を紹介していただきました。
その放映模様をどうぞ。(J:COM掲載許可済)
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以上、長くなりましたが今回はこの辺で。
次回は、いよいよ200号です。お楽しみに。
 

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執筆者:kuma3(くまさん) 千葉県柏市在住。

柏市南部、主にカシワニの棲む手賀沼を中心として自然の魅力をぐる~っと紹介していきます。カシワニの棲むあなたの知らない柏の魅力を新発見!