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更新日令和4(2022)年6月17日
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【211号】手作り白亜の城「コーマル城」
いや~、びっくりしました。柏市内に、いや手賀沼近くにこんな立派な「手作りの白亜の城」があるなんて。こちらで「プリザーブドフラワー展」があるというのでお城の見学もかねて訪ねてみました。
筆者の自宅から歩ける距離。大津川の国道16号上沼橋を渡り、柏トンネル手前を左に折れ小高い住宅地を登るとありましたありました。これが、個人が手作りで建てたとは驚きです。
<コーマル城(シャトー・ド・コーマル)全景>
まるでフランスに来たような(行ったことはありませんが。笑)錯覚に陥ります。向かい側は、「東柏文京公園」といって10数年前まで文京区柏学園のグランドが広がってたところで、その名残が公園名に残されています。今では周辺は高級住宅地になっています。城主は、今から40年余り前にここに居を定めたといいますからもう半世紀近くの歴史があります。その頃は、静かな雑木林もあったんでしょうね。
令和4年5月30日にこちらで開催されている展示会を訪ねてみました。
プリザーブドフラワーとは、<Preserved flower>。文字通り「保存された花」という意味です。
生花を基に作られているため、造花とか生花や草木を乾燥させたいわゆるドライフラワーとは違い、ソフトな風合いは手触りも生花と同じように柔らかくて、みずみずしさがありますね。
元々の生花のうちに一度色を抜き、特殊な染料で再度色付けをするそうです。
展示会場は普段はコンサートやパーティ、講演会の会場として使われる「舞踏の間」で行われていました。
色鮮やかで、みずみずしい薔薇を中心とした「プリザーブドフラワー」に圧倒されました。
「舞踏の間」壁面のゴブラン織りとあいまって、素敵な空間を演出しています。
豪華なものですね。もう少しじっくりと見ていたかったのですが・・・
すばらしいプリザーブドフラワーを拝見することができました。展示会をされたDorothyのみなさま拝見させていただきありがとうございました。
さてここからは、コーマル城のご案内です。城主は建築デザイナーの「高丸」さん。そこから「コーマル」なんだそうです。フランス城主会会長に認められた城「シャトー・ド・コーマル」。
冒頭のコーマル城の外観写真。石造りに見えますが実は、木造なんだそうです。コリント式の柱は、ガス管をモルタルで覆ったものだそうですから驚きです。
この日は、コーマル城城主と懇意されている友人にも同行していただき、特別に内部を案内していただき撮影を許可していただきました。
<玄関ホール>
いきなり入って圧倒されるのが目の前のこの空間。
左右に分れた階段室は天井画が描かれ、正面の壁には城主の肖像画がありました。
コーマル城の各部屋はフランス18世紀ロココ様式で出来ており、高さ広さなど日本の住宅に合わせ再現されてるとのことです。
<ブルトゥィユ侯爵の間>
チェンバロが備えてありました。チェンバロは、弦をハンマーで叩くピアノとは違い
小さな爪で弦を弾くことによって音色が奏でられるとても優雅で美しく繊細な楽器です。バロック音楽でよく耳にするあの音色です。今から400年前の音色ですね。今度、こちらでバロック音楽を聴いてみたいものです。
<書斎と図書の間>
寄贈された本が展示されています。
<学問の礼拝堂>
オルガンも備えつけられています。
<地下室ワインセラー>
細い階段を降りると、素敵な空間が。立派なワインセラーがありました。贅沢な空間ですね。
<サロン文化の泉>
玄関を出ると噴水がありました。この名称は30年前にあの黒柳徹子さんにつけていただいたそうです。
今回は、「手賀沼の周りには、文化人が集う場所として18世紀フランスで流行したサロンの文化を受け継ぐという『ヨーロッパ風の素敵なお城がある』」という紹介でした。取材・写真撮影を快諾いただいた高丸様に感謝いたします。
それでは最後に手賀沼の様子をどうぞ。
令和4年6月13日18時 夕陽を見ようと出かけましたが手賀沼はあいにく、梅雨時の空でした。
何かにつけ梅雨時はうっとうしいものです。それでは、次回をお楽しみに。
【令和4年(2022年)6月17日掲載】
ぐる~っと手賀沼