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更新日令和4(2022)年9月16日

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【224号】一球会と手賀沼彼岸花

今回は、ボランティア団体「一球会」(会長 大山六男さん)と手賀沼の彼岸花の過去、そして満開直前情報をお届けします。

一球会は「手賀沼に名所づくりを!一粒の球根に願いを込めて」を合言葉に、平成25(2013)年、柏市片山在住の方々を中心に結成された平均年齢後期高齢者10数名のボランティア団体です。今年で9年目になります。筆者も、当初からこの団体に加わっています。
(命名の由来は1月と9月、一と九をヒントに球根を植えてる団体「一球会」としました)

かつて、日本一汚いと言われた手賀沼も年々きれいになってきています。今から20数年前に手賀沼自然ふれあい緑道ができた当初、無味乾燥な緑道を何とかしたい、きれいに見せようと、地元の有志が立ち上がったわけです。
手賀沼自然ふれあい緑道の約半分、手賀大橋から手賀曙橋までの約4kmに渡って彼岸花を中心に植栽し、後世に緑道のすばらしさを残していきたいとの願いで活動しています。
まだまだ道半ばです。

緑道には、1月のニホンスイセン、9月の彼岸花の花を咲かすべく球根を植えています。今年は、あけぼの山農業公園から分けていただいたチューリップ、我孫子市在住の方から頂いた夏水仙の球根も植えました。


これは、柏市片山にある会長宅の彼岸花育成田んぼです。小さな球根から育てています。
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(令和2年10月1日撮影)

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(令和4年8月31日撮影)
小さな球根を数年かかって育て、それを植栽するわけです。地道な努力をしているんですね。
それを一球会会員が時に集まって植えてるわけです。

 

さて、今年もボツボツ彼岸花満開の宣言ができるのではと思っていますが、どうでしょう?
少し過去を振り返ってみましょう。満開宣言の時の写真です。

2017(平成29)年9月14日
2018(平成30)年9月24日・・・そして・・・

2019(令和元)年9月29日
サージタンク広場付近
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下草刈の時期のタイミングが合わず、彼岸花が目立ちません。泣
彼岸花が目立つように、周りの草も緑道管理会社と連携して刈ってます。
手賀曙橋駐車場横の芝生地より、緑道を向かって約2km弱はこのような彼岸花ロードが続いています。
 

2020(令和2)年10月4日
サージタンク広場
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立ち入り禁止のロープ張りもして、彼岸花の保護に努めています。きれいに群生した姿は見事なものです。
この年は、異常に満開時期が遅く、おかげで近くの幼稚園が秋の遠足で来ていただきました。
彼岸花ロードも「お手手つないで」元気に歩きましたっけね。

2021(令和3)年9月19日
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手前が枯れかかっていますね。パノラマ撮影しています。しかし青空に彼岸花はよく映えますね。
この角度で、手賀沼が見られれば、最高なんですがね。
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以上、過去5年間を振り返りましたが、年によって満開時期はバラバラですね。笑

しかし、彼岸花ですからお彼岸9月23日(秋分の日)あたりとしておきましょうか?
昔から不思議ですが、彼岸花は何で彼岸の時期にピタッと照準を合わせて咲くんでしょうね。

彼岸花は1日に10cm近くも茎が伸び、それが瞬く間に50センチ位になり、色鮮やかな赤い花(白も)を咲かせます。1週間ほどで花も茎も枯れてしまい、そののち、球根から緑の葉っぱがすくすくと伸びてくるんですね。
彼岸花の成長サイクル
<秋:急成長、開花>
<冬;葉が枯れる>
<春:光合成>
<夏:枯れる> そして秋へ・・・

さて、お待ちかね令和4年の最新情報をお伝えしておきましょう。
サージタンク(彼岸花広場)
令和4年9月10日撮影
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彼岸花の開花に先行して黄色の彼岸花が咲いていました。彼岸花の満開時期はもう少し後ですね。
満開情報は別途このブログでお知らせ予定です。今年はサージタンク前の沼側の草刈りをしました(前回にご報告)のでこのように沼とコラボした写真が撮れますよ。

 

手賀曙橋駐車場横
令和4年9月14日撮影
手賀沼の彼岸花はここから始まりました。今や遅しと開花を待ってます。
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白い彼岸花も植わっています。この地点から西に2kmほど彼岸花ロードが続くことになります。

緑道(染井入り落橋:通称日の出橋付近:手賀大橋より3km地点)
令和4年9月14日撮影
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毎年この場所が、一番早く咲く場所です。一斉に彼岸花が出てきました。
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この日、様子を見に筆者も訪ねてみました。来週中には満開になるでしょう。


手賀大橋際
令和4年9月15日撮影
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ここは手賀大橋の袂、柳の木の根元付近に植わっています。緑道の際に植わってますので、道行く人の目を楽しませてくれています。実はこの場所、目標の<手賀曙橋から手賀大橋まで>の終点になります。当初から見ると大分増えましたね。うれしいことです。

最後になりましたが、最新状況をお知らせします。
令和4年9月15日、16時ごろのサージタンク広場の様子です。
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説明プレートを設置しました。彼岸花の生育具合はご覧の通りです。満開までにはもう少し時間がかかりそうですね。
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我孫子市から老夫婦が訪ねてきていました。毎年楽しみにしているとのことです。こういう方のために頑張らねばと感じました。

これはサージタンク前の沼側ののり面です。もうここまで咲いています。

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様子がいいので、令和4年9月16日朝9時からのり面に、あと50球ほどの球根を植えます。
写真映えする彼岸花に乞うご期待!

以上、長くなりましたが今回は手賀沼の彼岸花満開直前情報をお伝えしました。
天気予報によりますと、今週末から来週いっぱい雨模様ですね。
秋分の日に合わせて彼岸花は咲くのでしょうか?

「葉見ず花見ず彼岸花」
花のある時期には葉がなく、
葉のある時期には花がない

それでは今回はこの辺で。
「<彼岸>花の満開時期を早く見たい、それが私の<悲願>です」

【令和4年(2022年)9月16日掲載】

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執筆者:kuma3(くまさん) 千葉県柏市在住。

柏市南部、主にカシワニの棲む手賀沼を中心として自然の魅力をぐる~っと紹介していきます。カシワニの棲むあなたの知らない柏の魅力を新発見!