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更新日令和5(2023)年4月28日
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【255号】藤三題
春たけなわ。明日からいよいよゴールデンウィークが始まります。コロナ禍も収まった感じで観光客も増えているようで、いろんな行事も、あちこちで復活のようです。ようやくコロナ前に戻ってきたようです。手賀沼花火大会や柏まつりも復活するようですね。
さて、前号では、私の自宅の藤をご覧いただきましたが、今回は<藤三題>と称して、手賀沼周辺柏市側の藤の花を紹介します。
まず初めに藤の花について、少し勉強しておきましょう。
藤の花の別名は<二季草(ふたきぐさ)>。春と夏の季節をまたがって咲くことに由来する、晩春に咲く花なんですね。
藤は藤棚に房が流れ咲き、ゴールデンウィーク頃に咲く花木。今年はちょっと早いですね。紫色の藤のほかに白い藤もありますね。
藤には、「歓迎」「恋に酔う」「忠実な」「優しさ」「決して離れない」など女性らしい花言葉が多くあります。日本では古来から「藤を女性」に「松を男性」に例え、藤と松を近くに植える習慣があったそうで、生命力旺盛な藤は松の木に巻きつくように伸びていったため、一度捕まえたら二度と離さない執念を感じ、「決して離れない」という花言葉がついたとされています。(笑)
「恋に酔う」「決して離れない」など、恋愛を連想させる花言葉が一人歩きしたことで、怖いと感じる人も少なくないそうですよ。(笑)なんともユニークな花言葉ですね。
藤色といわれて連想するのは紫が主流なのですが、白藤(しらふじ)を見かけたらラッキーだそうです。白藤は古い時代から、優雅な花なんだそうです。
さて、まず最初にご紹介するのは
【正光寺の藤】
令和5年4月17日撮影。
柏市戸張にある真言宗豊山派(ぶざんは)の月沼山正光寺。東葛印旛大師八十八ヶ所霊場でもあります。
お寺さんは常駐していないため、普段訪れる人は少ないですね。ところがこの季節、知る人ぞ知る秘密の<藤の名所>なんですね。なんといっても、高さ4mぐらいある石垣の上からせり出した藤棚。覆いかぶさるような藤が圧巻です。昨年はJ:COMさんが生中継してましたね。
見上げれば青い空が!2段の藤棚はそう多くはないでしょう。
藤棚はズラ~~っと2段構造になっています。石垣階段を上った先には、藤棚のトンネルもあります。
満開時期は若干過ぎてるように感じましたが、白い藤見っけ‼ラッキー!
次は、
【柏市立大津ケ丘中学校校庭の藤】
令和5年4月13日撮影。
休日になると、サッカーや野球の試合などが行われ、歓声が響くグラウンド。父兄も応援に来てますね。
藤はグラウンド3塁側ダッグアウトの後ろにあり、この時期は試合を見つめています。当然「大津中」のファンです。(笑)
見てください。この立派な白い藤。青空とベストマッチです。ラッキーなんてもんじゃない「<大>ラッキー」です。来年からは「白い藤咲く大津中」が合言葉です。(笑)もうちょっと手を入れていただくと必ず白藤の名所になりますね。
隣りの殿山公園から、金網越しに見えます。隣の八重桜もちょうど満開で試合を見つめてました。
仲良く白と紫が饗宴(きょうえん)してますね。見事なもんです。
最後は
【観音寺の藤】
令和5年4月23日撮影。
牡丹(ぼたん)寺として有名な柏市逆井の真言宗豊山派の安樂山観音寺。このお寺さんは、季節に応じてその時々の花が目を楽しませてくれますね。
牡丹の季節は少し過ぎてしまっていましたが、ハンカチの木が満開、なんじゃもんじゃの木も咲き始め、そして、ちょうど藤の花が見頃を迎えていました。
手入れの行き届いた藤棚、その優雅さに圧倒されました。
このごろ、藤棚より上で花が咲いている光景をよく見ますが、やっぱり、藤棚より下で花が咲いている方が美しいですね。手入れしていないとこうはなりません。
本当に、手入れが行き届いているのがよくわかります。
訪れた日は、最後の満開時期だったようです。目の前に降り注ぐ藤がたまりません。房の長さは60cm以上あったでしょうか?この日はちょうど「大津川を歩こう会」のみなさんも見学に訪れていました。すばらしい藤を拝見できて満足されたことでしょう。
以上3か所の藤をご紹介しました。いかがでしたか?
最後に、こんな藤もお見せします。付録です。(笑)
日本三大名藤の一つ、東武アーバンパークラインの<藤の牛島>駅にある「牛島の藤(埼玉県春日部市)です。これは令和4年4月19日に筆者が訪れた時に撮影したものです。
樹齢1200年あまり。昭和3年文部相指定天然記念物。房の長さ最長2m。まさに圧巻ですね。
この幹から1200年の重みを感じますね。見事なもんです。
長くなりましたが、今回はこの辺で。
令和5年のゴールデンウィークを皆様が健やかに過ごされますように。
次回は、5月12日金曜日になります。
【令和5年(2023年)4月28日掲載】
ぐる~っと手賀沼