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更新日令和5(2023)年9月8日
Fan Fun KASHIWA
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【272号】秋を感ず
夏休みも終わり、9月になりました。すでに1週間が過ぎましたが、まだ猛暑のなごりがあるようで一向に真夏日が収まりそうにもありません。数日前はお湿りがあり、ほっとしましたね。
夏休み明けの毎年9月になると、その時を待っていたかのように筆者の家の前は、グラウンドからの歓声が響き渡ってきます。中学校の体育祭の応援予行演習なんです。毎年、元気をもらっています。心地よい声援です。もうこの光景は、筆者がこの地に居を構えてから45年見続けています。ということは45回もベランダから見ています。
第1回卒業生は、もう還暦あたりになるんですね。おじさんですね。(笑)
そんなもうすぐ秋という8月の終わりに、手賀沼近くの柏市大井の知人の家の畑に植わっている<栗>を採らせていただくチャンスに恵まれ、訪ねてきました。
文字通り童謡唱歌の「大きな栗の木の下で」のような栗の木が4本ありました。
「大きな栗の木の下で、あなたとわたし♫・・・」歌ったことありますよね。
この際、うんちくも含め<栗>を少し勉強してみましょう。
秋を代表する味覚「栗」は生で食べられることがあまりなく、野菜ではなく木に実る<
果物>なんですね。一般的に、栗は9月から10月が旬ですが、8月に早くも収穫のチャンスに出会いました。ラッキー!
【果肉だと思っている部分は、実は<種>】
栗の木には雌花と雄花があり、受精した雌花が実をつけます。
雌花にはもともとトゲがあり、これが実をつけたときに<イガ>になります。
イガは他の果物でいう<皮>に当たり、その中にある栗が<果肉と種>。
一般的に栗の皮だと思われている部分が、他の果物の果肉にあたる部分であり、これを<鬼皮(おにかわ)>といいます。
表面の皮(鬼皮)だけむいた<渋皮つきのものが種>。 渋皮煮が食べたくなってきました。(笑)
【通常3個の栗が1つのイガに入っている】
雌花にあるトゲの部分は総苞(そうほう)といい、その中には将来、種となる子房が、通常3つずつ入っています。一般的な品種ではイガの中に3個の「3つ栗」だそうです。
【地面に落ちているものを拾う】
他の果物狩りとは違い、木からもぎとるのではなく、地面に落ちているものを拾う。イガの両側を足で踏んで拡げ、火ばさみなどで中の栗だけを拾う。今回、そうしましたよ。
まちがって、イガに直接触れると痛いこと痛いこと・・・。
これは観賞用に木から直接採らせていただきました。
こんな感じで、玄関に飾ってあります。
ところで、<秋に食べたい栗料理>を農林水産省がSNSでアンケートをとったところ
1.栗ごはん 55.1%
2.モンブラン 26.6%
3.焼き栗 12.9%
4.栗まんじゅう 5.4% だっだそうです。
やっぱり栗ごはんですよね。わが家でも、早速<栗ごはん>と<渋皮煮>を作ってもらいました。
早々秋を感じましたね。(笑)
栗とのかかわりあいをちょっと・・・
筆者の家の土台は信州の山から切り出した栗の木を使っています。材質が固く、腐りにくいためなんです。明治時代には、線路の枕木としてもよく使われ、栗は日本の近代化に大きく貢献したんですね 。
筆者宅の45年前の旧住所は、<沼南町大井字栗山向(おおいあざくりやまむかい)>栗山が多かったのでしょうか?また、最近ご近所の栗畑が伐採され更地になり、何かと栗につき、関係があるんですね。
さあ、これから本格的な秋を迎えます。食欲の秋、芸術の秋・・・いいですよね。
最後に、素晴らしい夕焼けをどうぞ。セブンパークアリオ柏屋上より令和5年8月28日 18時20分撮影
すばらしい夕焼けでした。
それでは今回はこの辺で失礼します。
【令和5年(2023年)9月8日掲載】
ぐる~っと手賀沼