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更新日令和6(2024)年1月26日

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【286号】あのハスの群生地はいま

今年も早や1か月を過ぎようとしています。今週は今年初めての最強の寒波に見舞われ、寒い日が続いています。
さて、今回は悲しいお知らせをします。
昨年令和5年11月半ばに、地元の有力者の方から「ついに手賀沼のハスの桟橋が解体されることになった」との情報が私に寄せられてきました。ついに来たか!いずれそうなるだろうな!とは思っていましたが、ついにその時期が来たのです。
千葉県によりますと、手賀沼自然ふれあい緑道ができたのが平成10年(1998年)ということですから、およそ20数年は経過してるんですね。筆者が本格的に手賀沼ウォーキングを始めたのは、ちょうど60歳になった16年前。そのころからこの桟橋を手賀沼ウォーキングのよりどころとして見てきました。
今から10年前、本ブログを始めた平成26年(2014年)から毎年その時期になるとハスの情報とともに桟橋の風景も載せてきました。
今回のブログ、最後に今から15年前の観賞用桟橋の模様を載せてありますのでどうぞご覧ください。

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今日現在の【©GoogleMap】より 上から見るとこんな形をしてたんですね。(もはや過去形)1
これは、平成27年(2015年)、当時の緑道指定管理者よりいただいたものです。この観賞用桟橋が上空から見ると「鳥の形」をしていたなんて初めて知って感激したものです。みなさん、ご存じでしたか? 緑道設計者も、粋な計らいだったんですね。それがなくなってしまうというんです。
 

過去の、<本ブログ【第37号】ハスの群生地が見ごろを迎えています。(外部サイトへリンク)>(2015年7月31日)からその文面を引用しますと
【ハスの群生地は柏市岩井から箕輪にわたる水面にあるのですが、地元選出の浜田穂積県会議員によれば、『この由来は、昭和23年頃、岩井地区の農家が市場出荷するために市川市の行徳から種根を取りよせ、沼内の浅瀬や、付近の水田で栽培していたものだといわれています。
当時の手賀沼には、完全な堤防もなかったので、根茎が沼地内へ伸びたり、出荷時に沼の澄んだ水で蓮根を洗った際に不良品として捨てられたものが自生し、50年の歳月を経て10ヘクタール以上にも及ぶ大群生地となりました。又、蓮葉の下は小魚の産卵場所となっており、蓮の実は手賀沼で越冬する鴨等、水鳥の貴重な餌となっています。さらに、この桟橋に使用されている木材は、アフリカ産の非常に堅いものであり、50年ぐらいは耐えられるといわれております。』】とのことでした。
しかし、50年は持ちませんでした。残念!
いつだったか、ハスの群生地桟橋付近で「ハス祭り」も開催され、地元野菜の販売、馬頭琴による演奏などが行われていたことを懐かしく思います。この類の内容の催し物はたった1回でしたね。

これは平成26年(2014年)ブログを始めた当時の群生地の様子です。今から10年前です。
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その時の観賞用桟橋の模様です。
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桟橋周囲は、あふれんばかりのハス群に囲まれていました。
それが時を経て、ついに数年前にハスも絶滅し、それ以来立ち入り禁止。経年劣化も相まって、無用の長物となったのでしょう。
ついに解体作業が始まったのです。

年も明けて、新年早々、こんな工事案内を目にしました。
令和6年1月2日

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この風景をしっかり目に焼き付けておこうと思いました。解体直前の風景です。
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業者の方によれば1月9日から撤去工事を開始したとのことです。
ここからは、日々順を追って進捗状況を見ていきます。(写真の説明は簡単にさせていただきます)

令和6年1月10日
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こんなに老朽化していたとは。床が抜け、手すりが朽ちています。

 

令和6年1月11日
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いよいよ解体作業が始まりました。
 

令和6年1月12日
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早朝ウォーキングの際に、写真に収めています。今更ながらその構造がよくわかります。(笑)


令和6年1月13日
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絵になる光景です。空が泣いてるように思えてきました。最後の写真をFaceBook で発信したところ、柏市、我孫子市の多く方々から「悲しい。残念だ。手賀沼のハスも名実ともに終わった」との声が寄せられました。

 

令和6年1月15日

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朝日を浴びています。残材もたくさん出てますね。
 

令和6年1月16日
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桟橋の橋桁上部もすっかり解体され、解体工事も本格化してきたようです。

途中ですが、話が長くなりますので今回はここまで、次回もこの続きをご覧いただきます。
1月24日ごろまで続いていたようです。

最後に、<とっておきハスの群生地観賞用桟橋>をご覧ください。
今から15年前、私が撮った動画を再編集したものです。もう二度と見ることのできない貴重な映像です。

次回は2月になります。今年もよろしくお願いします。
それでは今回はこの辺で失礼します。

【令和6年(2024年)1月26日掲載】

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執筆者:kuma3(くまさん) 千葉県柏市在住。

柏市南部、主にカシワニの棲む手賀沼を中心として自然の魅力をぐる~っと紹介していきます。カシワニの棲むあなたの知らない柏の魅力を新発見!