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更新日令和6(2024)年9月6日

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【304号】彼岸花植栽だより

9月になりました。9月といえば、なんといっても、手賀沼自然ふれあい緑道は<彼岸花の季節>ですね。秋分の日あたりに、なぜかきちんと顔を見せてくれますね。昨年の見頃は10月に入ってからでした。今年は、どうでしょうか?
手賀沼の彼岸花。お世話をしているのは、ボランティア団体「一球会」の皆さんです。筆者もメンバーの一人です。今年は、設立11年目を迎えます。メンバーの高齢化により実活動者は10人以下になりました。
彼岸花はヒガンバナ属の多年草で別名は曼珠沙華(マンジュシャゲ)、カミソリバナなどと言われてます。原産地は中国大陸であり、秋の彼岸(9月)の頃に、花茎の先に強く反り返った鮮やかな主に赤い花を咲かせ、秋の終わりに葉が伸びて翌年の初夏に枯れるという特殊な性質を持っている<球根>です。
去る5月末より数回にわたって緑道の陸地側、法面(のりめん)に球根の植え付け作業をしました。普段あまりお目にかかることができない様子をご覧ください。

■令和6年5月30日(木曜日)1
手賀沼干拓地は、ようやく田植えが終わったことろでした。今年も豊作ですかね?
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陸地側の法面(のりめん)です。
予め用意されているスケールのロープをもとに等間隔でスコップで穴を開け、1箇所ずつ球根を植えていきます。腰の痛くなる作業です。
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この日は、会員6名と緑道管理会社2名が参加しました。今季2回目です。
1つの穴に、1~2球入れていきます。この日は約300球ほど植えました。

■令和6年6月5日(水曜日)
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球根は、一球会会長の大山さんが数年にわたって育てたものを植えていきます。そのご苦労に頭が下がる思いです。柏市片山の自宅圃場で、1球ずつ、園芸用ポットに収めて育てられています。小さな球根を一定の大きさの球根に育てるためには3年くらいかかるそうです。それを取り出して、移植する作業をしています。
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このように芝生斜面に植えていきます。穴を掘るのも、地面が硬く苦労しました。そこに球根を入れ、土をかぶせて元通りの地面にします。
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皆さん並んで一所懸命作業している様子がわかります。一球会のメンバー勢ぞろいです。
この日も300球、植えました。今季3回目です。

■令和6年6月10日(月曜日)
今季4回目の作業です。今季最後です。あとは、咲いてくれるのを待つばかり。
今回全体で長さ100m幅5mの法面(のりめん)に約1,800球植えたことになります。
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緑道の両側に植えています。緑道からは見おろす感じになります。
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大山会長さんの我が子を惜しむような姿が印象的です。皆さん懸命に植えています。
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スコップで等間隔に穴を開け植え付けていきます。「一球会」の揃いのジャケットもあります。
この日は、赤の球根900球と白の球根120球を植え付けました。白の花は珍しく、開花が楽しみです。
これで、11年かけて手賀曙橋駐車場横から始まった彼岸花もやっと約2000m植栽したことになります。

ここでこの日の作業の模様を、10倍速動画でご覧ください。

令和6年6月21日(金曜日)
写真はありませんが、彼岸花群生地サージタンクの隣接地に<ナツズイセン>を180球植えました。
これも開花が待たれます。新たな群生地が登場です。ナツズイセンは、対岸我孫子市のKさんから頂いたものです。
 

さて、植栽が終わって1か月を経過した令和6年8月23日、彼岸花群生地を見回ってきました。
下草茫々でもちろん彼岸花はまだですが、毎年彼岸花開花に先立って顔を見せてくれる
<ナツズイセン>が秋空の下できれいに咲いていました。
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空とコラボして、より美しく見えますね。
今週も、彼岸花群生地内には、ひときわ目立って、ナツズイセンが数か所咲いています。
あと1か月、満開の彼岸花を見たいものです。

それでは今回はこの辺で失礼します。

【令和6年(2024年)9月6日掲載】

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執筆者:kuma3(くまさん) 千葉県柏市在住。

柏市南部、主にカシワニの棲む手賀沼を中心として自然の魅力をぐる~っと紹介していきます。カシワニの棲むあなたの知らない柏の魅力を新発見!