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更新日令和6(2024)年2月2日
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【287号】ハスの群生地散策路の末路
2月になりました。前号では、令和6年1月10日から16日までの散策路(前号では観賞用桟橋と呼んでました)の解体作業の模様をお伝えしましたが、今回もその続き、完全撤去されるまでの模様をお伝えします。
前号のブログを見て、読者の浜田穂積県会議員から当時の新聞記事を送っていただきました。
この散策路がいつ頃設置されたかということが判明しました。散策路は28年前に設置されたんですね。
記事の内容は以下のようです。
『大輪のハスが見ごろ 沼南・手賀沼南岸
沼南町岩井新田の手賀沼南岸に広がる群生地のハスが見ごろを迎えた。
昭和20年代に近くの農家が食用として水田に植えたハスが沼に自然増殖。
約10ヘクタールに広がる県内有数の大群生地となった。地元では隠れた名所として知られていたが、
県東葛飾土木事務所柏支所が1996年、沼にせり出すように木造の散策路を整備し、新たな観光スポットとなった。気高さを漂わせる薄いピンク色の大輪の花が魅力。来月中旬ごろまで楽しめるという。』(読売新聞)
15年前のハスはこんな風だったのでしょうか【2009年筆者撮影】
まさに、ピンク色の大輪の花ですね。
本当にこんな姿があったんですよ。
ここで2016年(平成28年)、8年前に私が編集した動画(スライドショー)をご覧ください。
懐かしさがこみあげてきます。
いかがだったでしょうか?
さて、ここからはそんな昔のことを思い浮かべながら。
令和6年1月18日から1月24日までの撤去作業の様子をお伝えしていきます。
悲しいかな、本当に28年の歴史に幕が下りようとしているのです。
令和6年1月18日
土木用重機が忙しそうに働いています。地中深く埋まった杭を撤去するのも大変でしょう。
だいぶ取り除かれてきました。
令和6年1月19日
杭のなくなったハスの群生地が広々と広がっています。いずれ、葦(ヨシ)で覆いつくされてしまうのでしょうか?
令和6年1月20日
最後に残った杭を沼側から見るとこんな感じです。ちょっと広い踊り場のようになっていて、ここからよくハスを観賞したものです。ああ、懐かしいなあ!
令和6年1月22日
残された部分はこれだけ。あと少しで終了です。まだ、手すりが残っています。
令和6年1月23日
重機が最後の杭を抜いています。手すりも外されました。杭は地面すれすれでカットしたままにするそうです。全部抜くには、地中部分が深くて大変だからだそうです。
令和6年1月24日
本日で終了しました。約20日間で完全撤去されました。
こうなってみると本当に寂しいですね。28年間お疲れさんでした。
令和6年1月27日
一羽の鷺が、朝の光を浴びて、懐かしむかのように、じっとたたずんでいました。
散策路は姿を消しても、ハスの群生地<展望台>はまだまだありますよ。
これからは対岸の水の館、手賀大橋をじっくり見ることにしましょう。すばらしい手賀沼がそこにあります。
<ハスの群生地>の表記も(タイミングよく?)消えてしまっています。(笑)
風化したこの案内板も<今は昔>、ハスの群生地がなんとか載っています。いずれこの案内板も書き替えられるのでしょうか?
工事に携わった方、お疲れさまでした。
2回にわたって、ハスの群生地散策路撤去の模様をお伝えしてきました。
それでは今回はこの辺で。
まだまだ寒い日が続きますが、お体を大切に。
【令和6年(2024年)2月2日掲載】
ぐる~っと手賀沼